厩戸王ってどんな人?
こんにちは!
飛鳥時代に初の女性天皇となった推古天皇の補佐であることで知られる厩戸王。
皆さんはこの厩戸王の名前は聞いたことがありますか?
実はこの厩戸王、聖徳太子と同一人物なんです!
そんな厩戸王(聖徳太子)が実際に行った政治はどんなものなのか、わかりやすく解説していきます!
厩戸王と推古天皇
この時代には非常に力を持った『蘇我馬子』という豪族がいました。
この蘇我馬子がたてたことにより、推古天皇は初の女性天皇となりました。
推古天皇は自身の甥である厩戸王と叔父である蘇我馬子と協力しながら、三人で政権を運営していきました。
ちなみに蘇我馬子は男性ですよ(笑)
厩戸王は推古天皇の甥として政治をサポートした
この時代は豪族と呼ばれる大きな権力を持った一族が代々重要なポストに立っていました。
そのため個人の能力に関わらず、家系によって職が決定していました。
このことを問題視した厩戸王や推古天皇は新たな政策を打ち出していきました。
厩戸王の行った2つの政策
冠位十二階
前述のように飛鳥時代では蘇我氏、物部氏、大伴氏などの豪族が力を持ち、家に対して、地位や役職が与えられていました。
そうした制度を『氏姓制度』と言います。
この氏姓制度では、地位が低い家の生まれの人に役職を与えることがありませんでした。
かわいそうですし、推古天皇や厩戸王からしても、家柄に関係なく、より能力の高い者に仕事を任せたいですよね。
そうして生まれた制度が『冠位十二階』という制度です。
厩戸王は『氏姓制度』をやめ『冠位十二階』へ
この冠位十二階は家柄に関係なく、個人の能力や成果に応じて昇進させることで、評価を見直そうというものでした!
ちなみに、冠位十二階という名前は、地位や役職によって、烏帽子(えぼし)と呼ばれる被り物(冠)の色を12段階に分けていたことから来ています!
みんな地位に応じた色の烏帽子を被っているので、廊下ですれ違っただけでも、地位の高い低いがわかってしまいます。(笑)
地位の低い人はなんだか肩身が狭そうですね。(笑)
ですが、この上下関係が朝廷内の治安を守っていたようです!
冠位十二階は地位を帽子の色によって区別した
厩戸王が行った政策はこれだけではありません。
憲法十七条
厩戸王は前述の冠位十二階からもわかるように、朝廷内の秩序を浮上に大事にしていました。
そんな厩戸王が作った日本で最初の憲法が『憲法十七条』です!
憲法十七条にはやはり秩序を重んじるように、といった内容が書かれています。
文字通り17条の憲法からなっているのですが、ここではいくつか有名なものを抜粋して紹介したいと思います。
- 和を以て貴しとなし、さかふることなきを宗とせよ
- あつく三宝を敬え、三宝とは仏、法、僧なり
- 詔(みことのり)を承りては必ずつつしめ
まず一つ目は、和の心を大切にし、人に逆らうことの無いようにしなさい。というもの。
二つ目は、仏教による教えやお坊さんを敬い、大切にしなさい。というものです。
三つ目は、天皇の仰ることには必ず従いなさい。というものです。
ここでの詔は天皇を指す言葉ですね!
この3条文からもわかるように厩戸王は秩序や仏教を非常に大事にする考えの持ち主だったようです!
憲法十七条は天皇を敬い、和の心を持って過ごしなさい、という内容の日本最古の憲法
まとめ
- 厩戸王は推古天皇の甥として政治をサポートした
- 厩戸王は『氏姓制度』をやめ『冠位十二階』へ
- 冠位十二階は地位を帽子の色によって区別した
- 憲法十七条は天皇を敬い、和の心を持って過ごしなさい、という内容の日本最古の憲法