縄文時代のアニミズムって何?
こんにちは!
突然ですがアニミズムって聞いたことはありますか?
アニミズムは宗教的な考え方の一つで、現在も使われる言葉ですが、実は縄文時代からあった考え方なんです!
ここからはそんな縄文時代のアニミズムについて解説していきます!
アニミズムって何?
縄文時代の人々は、ニホンシカやイノシシなどの狩猟、ブナやカシなどの採取によって生活していました。
そのため、自然環境により、縄文人達の暮らしは大きく影響されていました。
そこで縄文人達は、どうしたらたくさん食料が手に入るか悩みました。
そして、こう考えたのです。
『シカとか木の実とか天気とかって全部魂が宿ってるんじゃね?』
この考え方が『アニミズム』です!
こうして人々は呪術によって災いを避け、自然の恵みを得ようとしました。
縄文時代の人々も大変ですね…
アニミズムは『全ての道具や自然現象に霊魂が宿っている』という考え方
それでは、アニミズムがどのように行われていたのかも見ていきましょう!
アニミズムって何していたの?
縄文時代の人々は、こうした考え方をもとに色々な行動を取っていました。
人が亡くなると、お葬式をして埋葬しますよね?
その際、縄文人は、死者の手足を強く折り曲げてから埋葬していました。
これには、
- 死者の霊魂がいきている人に対して悪さをしないように。
- 胎児の姿勢(お母さんのお腹の中での姿勢)で埋葬することで、再びこの世に生まれ変わるように。
といった理由があるとされています!
なんだか少し怖いですね…
人が亡くなると手足を折り曲げて埋葬していた
また、自然の恵みを願うための道具も見つかっています!
繁栄を願うための道具
縄文時代では子孫繁栄を願って、土偶や石棒などの道具も作られています。
土偶は女性の姿をかたどったもの、石棒は男性の象徴とされています。
こうした道具も用いながら繁栄を願っていたのですね!
アニミズムを自分の目で見たい!
日本の各地には、現在も縄文時代の遺跡が数多く残っており、見学が可能な遺跡もあります。
中でもオススメは青森県の三内丸山遺跡です!
三内丸山遺跡は縄文時代中期を代表する巨大遺跡の一つです。
筆者も実際に観光に行ったことがありますが、とても広い敷地に竪穴住居や盛土、縄文時遊館という博物館もあり、一日中楽しめました!
皆さんもお時間が許しましたら、ぜひ一度行ってみてくださいね!
三内丸山遺跡は縄文時代中期を代表する遺跡
まとめ
- アニミズムは『全ての道具や自然現象に霊魂が宿っている』という考え方
- 人が亡くなると手足を折り曲げて埋葬していた
- 三内丸山遺跡は縄文時代中期を代表する遺跡
-
前の記事
更新世と完新世って何?わかりやすく解説! 2019.12.16
-
次の記事
弥生時代の稲作って? 2019.12.19