【生涯年表】上杉景勝ってどんな人？年表を使ってわかりやすく解説！

こんにちは！

皆さんは、上杉景勝という人物を知っていますか？

上杉謙信の後を継ぎ、初代・米沢藩主として活躍した武将です。

ここでは年表を使って、上杉景勝とはどのような人物だったのかを詳しく解説していきます！

上杉景勝の生涯年表

上杉景勝は、越後国魚沼郡上田庄（現在の新潟県魚沼市）で上田長尾家当主である長尾政景の次男として生まれ、戦国時代から江戸時代前期にかけて活躍した武将です。

上の年表にもある通り、豊臣政権の五大老のうちの一人であり、米沢藩の初代藩主でもありました。

幼名は卯松で、通称は喜平次と言いました。

上田長尾家は、上杉謙信（長尾景虎）が生まれた越後長尾家の分家に当たります。

1564年（永禄7年）、父である長尾政景が急死（溺死）し、上杉謙信の養子となりました。

その裏側としては、景勝の母が謙信の姉（仙桃院）であったことから、謙信の養子となったと言われています。

初陣は1566年（永禄9年）の謙信による関東出兵の時で、以降は上杉家内で中心的な役割をになっていきました。

ここからは、景勝の代表的な戦について見ていきたいと思います！

１．天正壬午の乱

この戦いは、1582年（天正10年）に本能寺の変が勃発し、旧武田領（甲斐・信濃・上野）を巡って、上杉・北条・徳川が争ったものです。

上杉景勝は、4年前の御館の乱で勝利し当主になったばかりでしたが、北信濃を手に入れるべく進軍します。

しかし、越後国での反乱もあり積極的には進軍せず、北条との間で講和して北信濃の４郡を手に入れました。

２．小田原征伐

この戦いは、1590年（天正18年）に豊臣秀吉が小田原の北条氏を征伐したものです。

景勝も小田原征伐に参戦し、上野・武蔵方面から北条方の諸城を攻略していきます。

前田利家や真田昌幸らと共に進軍し、多くの活躍をしました。

３．大坂の陣

この戦いは、江戸幕府を開いた徳川家康が大阪にいる豊臣秀頼を倒すために起こしたものです。

1614年（慶長19年）の大坂冬の陣・1615年（慶長20年）の大坂夏の陣の2度に渡り、戦いが繰り広げられました。

景勝は幕府方として参戦し、冬の陣では鴫野の戦いで井上頼次を倒し、鴫野を占領しました。

夏の陣では、戦闘はせず警備として八幡山に陣を構えていました。

景勝は様々な戦で活躍し、着々と領土も獲得して行った

上杉景勝の人柄について

景勝は、自分の感情を表に出すことが滅多になかったと言われています。

特に家臣の前では笑った顔を見せなかったそうで、景勝が近くに来ると緊張感が漂ったと言われています。

上杉の兵は行軍中も無駄口を叩くものはおらず、人馬の歩く音しかしなかったそうです。

これは景勝が日頃から家臣たちに厳しく命じていたためでしょうか。

しかし、そんな景勝が一度だけ家臣の前で笑ったと言われているエピソードがあります。

景勝が飼っていた猿が自分の真似をしている姿を見て、その可愛らしさに思わず笑顔を浮かべたと言われています。

家臣の前で見せた笑顔はこれっきりだと言いますから、家族の前ではどのような顔を見せていたのか、とても気になりますよね。

景勝は、とても厳格で真面目な性格だった

上杉景勝と上杉謙信の関係について

上杉謙信には実子がいなかったため、景勝は謙信の元に養子として迎え入れられました。

前述にもある通り、景勝の実母にあたる仙桃院は、謙信の実の姉でした。

つまり、謙信と景勝は叔父と甥にあたるということです。

血の繋がった二人ですので、仲も良いと思われる方も多いと思います。

しかし、景勝の父である長尾政景が謙信に暗殺された説もあるため、謙信と景勝は不仲だったという説も有力と言われています。

また、謙信が後継者を指さずに亡くなったという事情もあったため、景勝と謙信の関係が良かったとは断定できませんね。

景勝と謙信は実は不仲だったと言われている

まとめ

いかがでしたか？

上杉景勝は真面目な人柄であったことや、上杉謙信との意外な関係性が分かりましたね。

年表に出てくる他の人物についても調べてみると、更に景勝について深く学べるかもしれません。

当ブログの記事で、上杉謙信についてまとめた物もありますので是非ご覧ください！

• 景勝は様々な戦で活躍し、着々と領土も獲得して行った
• 景勝は、とても厳格で真面目な性格だった
• 景勝と謙信は実は不仲だったと言われている