更新世と完新世って何?わかりやすく解説!

こんにちは!

更新世や完新世ってあんまり聞いたことないですよね?

学校でも詳しく解説してくれないし…

そんなあなたのために、ここでは更新世、完新世とは何か簡単に解説していきます!

更新世と完新世の違い

約1万年前、日本列島はユーラシア大陸と一続きになっており、現在のような『列島』の形ではありませんでした。

急激な気候変動により、現在のような日本列島が誕生したのです。

この1万年より以前、日本列島が形成される前の時代を『更新世』、それ以降、日本列島が形成され、現在に至るまでの時代を『完新世』と呼んでいます。

日本列島が今の形になる前が『更新世』、今の形になってからが『完新世』

更新世って何?

更新世や完新世は時代の名前の一つですが、江戸時代や明治時代と同じような時代区分ではありません。

では、更新世や完新世はなんの時代を表す言葉なのでしょうか?

正解は『地質時代』です!

更新世は地質時代による時代区分の一つ

地質時代もあまり聞き馴染みのない言葉ですが、ここから先で解説していきます!

地質時代って何?

地質時代とは、元々は理科の用語です。

理科の科目の中に『地学』ってありますよね?

その地学に基づく話ですが、地質時代とは、簡単にいうと『地球ができてから現在までの歴史区分』です。

大昔の地球について研究している学者さんたちは地層によってその時代の生物や環境を調べているので、この名前がついたようです!

地質時代とは『地球ができてからの地層による歴史区分』

しかし、江戸とか明治のような、日本史における時代区分で言うと、どこに当てはまるのでしょうか?

更新世は何時代?

更新世を日本史の歴史区分に置き換えると『旧石器時代』にあたります。

旧石器時代はなんだか聞き馴染みがありますね。

旧石器時代と言っても約200万年もの期間があり、なかなかイメージしづらいですが、更新世と完新世の移り変わりの際には通称『氷河期』と呼ばれる時代が存在しており、世界的に気温が低下した時代と重なります。

更新世は『旧石器時代』

では、氷河期とは何なのか、確認してみましょう!

氷河期って何?

更新世では世界的に気温が低下した『氷河期』と呼ばれる時代と重なり、その中でも特に冷寒な『氷期』が4回もあったことが確認されています。

この氷期では、降り積もった雪が氷河となって地上にあり続けるため、最大で現在よりも100メートルも海面が低い時代もあったようです。

そのことから先に述べた『日本とユーラシア大陸が地続き』の状態が発生していたのですね。

ちなみに、マンモスやナウマンゾウもこの時に大陸から日本へ歩いてやってきたようです。

氷河期は海面が低かった

まとめ

  • 更新世と完新世の違いは日本列島が今の形になる前か後か
  • 更新世や完新世は『地質時代』
  • 地質時代とは『地球ができてからの地層による歴史区分』
  • 更新世は『旧石器時代』
  • 更新世は氷河期と呼ばれる時代もある